システムエンジニアの本音

システムエンジニアのあれこれ

一年目の失敗

覚悟を決めるのに時間がかかった、一年。

 

入社して7日目で現場(証券会社のシステム部)に配属となった。

まずこの配属で社会人として出鼻を挫かれることになる、入社した会社は当時600人規模の中堅クラスのIT企業で同期は45名ほどいた。わたしは入社3ヶ月は研修をし同期と切磋琢磨しながら各々の配属が当たり前だと思っていた。(入社後のパンフレットにもそう書いていたためそうなると思い込んでいた)

まず証券という業種でアレルギーに反応が出た、1番興味が無かった分野でありITといえばHPやJAVAでありインターネットの関係のお仕事のイメージ強く、証券というのは当時のわたしには繋がりが理解できなかった。

そして配属後の自分の気持ちの整理が出来ないままある証券会社のシステム部に派遣されることなる。

そこで経験したことはまず会社間の待遇の違い。ほぼ同時に4名から三ヶ月はコピー取り、二人で計5万枚程コピーしました。

次に待っていたのはWEB画面の開発でしたが、メインの注文システムがある中、いわば使えるかどうかもわからないサブシステムの開発です。(3年後には逆にこのサブシステムがメインのシステムになるのですが当時の自分は知る由もありません)

周りの人からは遊んでいるように見えていたのか一言も声をかけてもらえない状況が続いており、人から認められたくて仕方なかった自分にとって辛い日々になりました。

 そして日が経つにつれ証券業務、そしてシステムのことが嫌いでしょうがなかったことを覚えています。また、自分が悪く無いことをさらに悪化させていたのが先輩からの言葉でした。「君は境遇が悪い、タイミングが悪い」など励ましの言葉をそのまま受け止め自分は悪く無いんだと自分自身を帰り見ませんでした。

そうなると負のサイクルです。

やる気が出ない→就業態度が悪い→認めてもらえない(仕事がこない)→さらにやる気が出ない

 

遂には肘を付きながら先輩の話を聞く様になっていました、その時すごく怒られたのを覚えています。

その時の自分の胸中は「何故僕が怒られなければならない、こんな態度を取らせた会社が悪い」とおもっていました。

ただ、1時間後何故先輩が怒ったのかを考えたところ「相手は本気で仕事をしているんだ」という考えに行きつきました。

本気になってやっている人がいる以上、自分も本気にならないと失礼ではないかという結論になり、ようやくここで本気で仕事をするという覚悟が決まりました。自分が望んだ状況ではないが本気でやってやると。

ただ気持ちのみがあったとしても行動に移さなければ意味がありません、まずとった行動は自分は手が空いているということ周りにアピールすることにしました。現場のキーパーソン(僕の場合は課長)を見つけて「手が空いているんだけどお手伝いすることないですか」と聞いていました。

また来る仕事は無条件にその場で「はい、やります」と答えました。

結果、数ヶ月後には顔も名前も覚えられ普通に仕事が来る様になりました。

 

ここでの教訓は、1つ。

①今の仕事を全力でする覚悟を決める。覚悟が決まれば何事にも最初の一歩が早く踏み出せる。踏み出せば若いうちは勝手に仕事が進んでいきます。覚悟を決めると今迄マイナスとして見てた全てが、プラスに見えてくる。