システムエンジニアの本音

システムエンジニアのあれこれ

五年目の失敗

自分を苦しめているのは自分以外あり得ない

 

失恋から約一年が過ぎようやく失恋前のモチベーションを取り戻した頃にチーム内のリーダーとの確執が生まれていた。原因はいろいろあるが簡単にいうとリーダーの上司(課長)に自分が気に入られており、直接その課長と自分がやりとりするのが管理者という立場であるリーダーの自尊心を刺激した。

最初はいっさい意識していなかったのだが、人が声をかけるというのはある程度のコミュニケーションが成立していないと少し気を張ることになる。ましてやプライドが高いと声はかけるものではなくかけられるものというところがあるのかもしれない。

そういう人は年下や役職が下の位には結構声がかけづらく、声をかけられるのを待ってしまうみたいである。この場合、年下や役職が下の人間から声をかければ問題ないのだが、気難しそうな印象が強かったため自分は声をかけなかった。結果、気付いた時にはお互いに話さないことを意識してしまった。

そうなってくると本来会話をしなければならないポイントで一言も発しないと周りからみても異常な状態にまで達していた。

 

 

 


ここでの教訓

 

続く

四年目の失敗

プライベートと仕事の両立

 

プライベートの失敗が仕事のモチベーションにまで影響し結果、転職寸前までいった話。

 

4年目の4月にとある女性の営業の方が現場に来た。わたしはその営業の女性に一目惚れをしてしまい、そこから2ヶ月後には地獄の様な半年を過ごすことになる。

そもそもわたしは女性経験は皆無の十代と二十代前半を過ごしていた。二次元のオタクで三次元はビデオ止まりだった。

 そんなわたしではあったが声をかけずにはいられない女性が現れる。一か八か声をかけた結果、飲み>デート>肉体関係と半月足らずでいっぱしの女性経験をしてしまった。このときあまり気にしていなかったのだが、相手には彼氏がいた。そしてほぼ恋人関係が2ヶ月続いた後、やはり彼氏とは別れられないと突然の別れを告げられたのである。

このときわたしは振られたショックからの仕事が手につかなくなり、自分でもどうしてよいかわからなくなった結果、会社の先輩、友人に手当たり次第相談し、精神安定しないわたしは週末には300キロ離れた実家に帰るなど、仕事、家族、友人と周りに方全てに迷惑をかけてしまった。

このときに一度転職活動を行なっており(結局転職はしなかったのだが) 環境を変えたいなどかなり追い詰められた。

特効薬は新しい彼女を作る事だが、そう簡単に出来るわけもなく、時間をかけて少しづつ消化していった。そして約一年をかけて振られる前のモチベーションを取り戻した。

 

人生の失敗として学生時代に恋愛経験を積んでいなかったこと、振られるという行為に免疫があまりにもなかった。救われたことは20代にこの経験ができたこと。まだ仕事上部下も責任も少ない状態で経験し復活できたことは大きく、この経験からたくさんの友人や人との絆や見方が変わった。

 

ここでの教訓

・恋愛、特に失恋は年齢が若ければ若い方がいい、その経験は後から身を結ぶことになる。本当に何とかしたい時に何をすればいいかがわかる。プライベートでの失敗は若い時は許されるが、年がいけばいくほど許されなくなる。

 

システムエンジニアって儲かるの?

はっきりいうと儲かりません。

 

SE(システムエンジニア)で高い給料(等ブログでは700万以上)が欲しいなら大手のIT企業もしくはフリーランス(個人事業主)を選択するべき。

 

前提として知ってほしい現実。

SEとは基本的には技術職であり、言わば職人さん企業なら一般職の上位のことを指す。

仕事(需要)がなければいくらスキルがあってもお金は発生しない。つまりはいくらいい商品(スキル)でも欲しい人がいなければ値段がつかないという事です。

 

大手を選ぶ理由は以下

①大手の場合、一人当たりの単価が高い。

会社によって市場での単価が決まっており大手の方が単価が高い、そのため社員一人の給料も高くすることができる。

労働組合が存在する。

労働組合があり機能している場合、ベースアップの交渉、労働環境の改善等の申し出を経営者側としており、インフレ時の対応や働き方の改善や対応が早い。(わたしが前いた会社の人事にインフレ時の給与については考慮するのか(ベースアップするのか)と聞いたところ、「しない、自力で昇進、昇格しろ」と言われたのを覚えている。)

③福利厚生充実

④制度・時事対応が早い

監査などはまず大手企業から入ります。そのため、残業やプレミアムフライデーなど対応がすぐはいる。

 

フリーランスを選ぶ理由は以下

①自分のスキルに応じた単価交渉が可能であり特にこれからのIT技術者不足が予想される中、強気の単価交渉が可能(自分が知っている範囲ですが20台で800万超え、50台で1000万超えの方がいます)。

一般職の場合、客から頂いている月の単価は不明(開示されていない)。私の場合、管理職になって初めての自分の単価がわかりました。ちなみに自分がいた会社は売上の大体40%が自分の給料でした。

キャッシュフローが改善

税金の仕組みになってしまいますが、仕事で使う衣類、飲食代など経費として申請でき税金を抑えられる。

③定年が無い

社会が必要としているならば働こうと思えば死ぬまで働けます。

④社内営業をしなくて良い

会社員の場合、出世を目指すなら少なくとも上司に好かれなければならない。そうなるとまず自分を知ってもらい、他人よりも気に入られなければならない。フリーランスはその点付き合える人を選べるということは人間関係についてもとても大きいメリットです。

 

もちろんデメリットも存在します。

大手の場合

①自分のやりたいことができるとは限らない

社員数が多いわけですから、自分の要望が100%通ることはありません。最近は転属希望等を採用している会社も多いですが、異動には2、3年間を要する場合が多いです。

わたしの前の会社では案件があって始めて募集がかかり応募が可能でした。ただしそれには応募先の事業部が異動か否かを判断、異動するにはそれ相応のスキルの証明が出来て始めて異動という状況でした。

 

②自分の余暇を削られる

中途半端な教育方法を実施する場合が多いです。例えば年度開始直後に目標をどうするかの面談して、前期、後期にの終わりに再度面談という方法を取っている会社が多いようです。目標を立てる際、資格の取得だったり、ワーキンググループに参加する等の目標を立てます。理由として目標が立てやすいからと評価しやすく評価者は半年、または一年間放置しやすいからです。

 

フリーランスの場合

①平行で営業活動行為をしなければならない

先にも書きましたが自分のスキルに需要があってはじめてお金になります。その需要を探さなければなりません。

②退職金、保険加入、納税等を全て自分でしなければならない

自分でするぶん選択肢を自分で選べるというメリットもあります。

③社会的信用度が低い

クレジットカードの審査、ローン審査等が通りにくくなります。

 

わたしが見たり聞いたりしたことをまとめてみました。フリーランスについては詳しく書かれてるサイトが多いにで情報は入手しやすいと思います。

一年目の失敗

覚悟を決めるのに時間がかかった、一年。

 

入社して7日目で現場(証券会社のシステム部)に配属となった。

まずこの配属で社会人として出鼻を挫かれることになる、入社した会社は当時600人規模の中堅クラスのIT企業で同期は45名ほどいた。わたしは入社3ヶ月は研修をし同期と切磋琢磨しながら各々の配属が当たり前だと思っていた。(入社後のパンフレットにもそう書いていたためそうなると思い込んでいた)

まず証券という業種でアレルギーに反応が出た、1番興味が無かった分野でありITといえばHPやJAVAでありインターネットの関係のお仕事のイメージ強く、証券というのは当時のわたしには繋がりが理解できなかった。

そして配属後の自分の気持ちの整理が出来ないままある証券会社のシステム部に派遣されることなる。

そこで経験したことはまず会社間の待遇の違い。ほぼ同時に4名から三ヶ月はコピー取り、二人で計5万枚程コピーしました。

次に待っていたのはWEB画面の開発でしたが、メインの注文システムがある中、いわば使えるかどうかもわからないサブシステムの開発です。(3年後には逆にこのサブシステムがメインのシステムになるのですが当時の自分は知る由もありません)

周りの人からは遊んでいるように見えていたのか一言も声をかけてもらえない状況が続いており、人から認められたくて仕方なかった自分にとって辛い日々になりました。

 そして日が経つにつれ証券業務、そしてシステムのことが嫌いでしょうがなかったことを覚えています。また、自分が悪く無いことをさらに悪化させていたのが先輩からの言葉でした。「君は境遇が悪い、タイミングが悪い」など励ましの言葉をそのまま受け止め自分は悪く無いんだと自分自身を帰り見ませんでした。

そうなると負のサイクルです。

やる気が出ない→就業態度が悪い→認めてもらえない(仕事がこない)→さらにやる気が出ない

 

遂には肘を付きながら先輩の話を聞く様になっていました、その時すごく怒られたのを覚えています。

その時の自分の胸中は「何故僕が怒られなければならない、こんな態度を取らせた会社が悪い」とおもっていました。

ただ、1時間後何故先輩が怒ったのかを考えたところ「相手は本気で仕事をしているんだ」という考えに行きつきました。

本気になってやっている人がいる以上、自分も本気にならないと失礼ではないかという結論になり、ようやくここで本気で仕事をするという覚悟が決まりました。自分が望んだ状況ではないが本気でやってやると。

ただ気持ちのみがあったとしても行動に移さなければ意味がありません、まずとった行動は自分は手が空いているということ周りにアピールすることにしました。現場のキーパーソン(僕の場合は課長)を見つけて「手が空いているんだけどお手伝いすることないですか」と聞いていました。

また来る仕事は無条件にその場で「はい、やります」と答えました。

結果、数ヶ月後には顔も名前も覚えられ普通に仕事が来る様になりました。

 

ここでの教訓は、1つ。

①今の仕事を全力でする覚悟を決める。覚悟が決まれば何事にも最初の一歩が早く踏み出せる。踏み出せば若いうちは勝手に仕事が進んでいきます。覚悟を決めると今迄マイナスとして見てた全てが、プラスに見えてくる。

 

三年目の失敗

後輩の接し方

 

社会人3年目に入ってきた後輩が嫌いだった。理由として言葉使い、就業態度等が単純に気に入らなかった。そのため何かしら理由をつけては説教をしていた。

ただ想定外だったのは後輩からしてみれば説教=気に掛けている ということだったらしい。それがわかったのは、同じ寮に住んでいたせいか夜中に泣きながら自分の部屋に相談してきたことだった。内容は自分はこの仕事が向いていない、足を引っ張っていると感じている、なら仕事をやめた方が周りの為ではないか、どうしたら良いのかわからないとのことだった。人間追い詰められると冷静な判断が出来なくなる典型的な例だったのかもしれない。原因はプロジェクトに余裕がなく、PMの八つ当たりの対象になっていた。 その事実を後輩本人、それとPMに言ったところで解決はしない、結局特効薬は無く時間が経つことで解決に至った。今でもこの対応がよかったのかはわからないがただ後輩の話を聞くことしかできなかった。結果気が晴れたことで心に余裕ができやめるという決断を伸ばし、最後はやめるという選択肢自体がなくなったのかもしれない。

 後輩が心の平穏を取り戻すにつれ、後輩行動が自分の目につく様になってしまい、また説教をする様になってしまった。

今思えば、自分がやっていた説教は説教=遠回しな指摘→本人わかっていない→直らないこれの繰り返しであった。かつ後輩が嫌いだったため直らないこともある意味良しとしていたところもある。

結局のところ3年後に自分の考えを改め、後輩は後輩で頑張っていると認めとたん、急に後輩を許せる様になった。今ではよき先輩後輩の中であり、公私ともにいろいろと助けられた。

 

 

 

 

続く

二年目の失敗

人の成否について

 

一年目の失敗から立ち直り約一年がすぎた頃、直属の上司や先輩についてあたりが強くなっていた。

原因は他社の方の意見を自社の上司、先輩の意見よりも率先して聞いていた。

その方は現場で一番残業をしていた結果、一番努力している当時の私は思っていた。また特定の分野で一番知見があった、私はその方の考え方が全て正しいと考えていた。ただし数年後自分の見方が間違っていた事に気づかされる。当時自分の目に入っていたのは残業時間と有識者としての顔という、数値と表の顔のみで判断をしてしまっていた。

裏の顔はバグだらけのプログラムを作った張本人とリカバリーの時間のための残業だった。

二年目の自分はその人の意見を優先し自社の上司や先輩の声に耳を傾けなかった。

結果上司や先輩との関係は良好とは言えなかった。本来なら評価もそこそこのはずだったのだが現場の課長が自分のやる気をかってくれており、それが上司の上司(最終評価者)に伝わっていた為、社内評価はよかった。

 

結果だけみれば評価もされており問題ない様に見えるが内在している問題が2つ存在する。

①上司、先輩との人間関係が良好とは言えないこと

②人を隔った見方をしていること

①が問題とする理由として10年後先輩よりも先に昇格することができた。その時点で先輩の上司は自分になるのだが、上になるにつれて部下の実績が自分の評価に繋がる。感がいい人はお気付きだろうが人間関係が良好でない人に自分の評価を委ねなければならない。序盤は何かを依頼するたびに波風が立っており、人間関係の再構築を最初にやならければなりませんでした。

②については、自分が気になる人に対してはどうしても贔屓目でみてしまいます。今回に関しては会社の上司、先輩と他社の方の意見を聞き入れ、主観と客観を区別したうえで判断すべきだったと思います。

 

教訓

①上司、先輩は未来の部下になる可能性があるため、人間関係は良好にしておくこと。

意見、考えを合わせろということではありません、きちんと話を聞くことが大切です

②主観(考え)と客観(事実)を区別しては人を見て接せる。

今回の場合、残業時間と有識者は客観的な情報、一番努力していると正しいは主観的な情報であり、私は主観的な情報に基づき行動を起こし、結果①の人間関係に影響を及ぼしてしまった。

 

このブログについて

2003年に入社に現在までで約15年間、社会人そしてシステムエンジニアとして働いてきました。

社会人またはシステムエンジニアとして失敗や苦労した経験を書きたいと思います。

 

背景、昨今上司や同僚とのコミュニケーション不足が問題しされております。理由は様々ありますが、自分が思うに先輩の苦労話や失敗談が聞けないのは本当にもったいないと思い、自分の経験が少しでも同じ職業、またはこれからシステムエンジニアを目指す人の役に立てるならと思っております。